スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PH69話ネタバレその2

GF2月号パンドラハーツのネタバレその1の続きです。
一部省略・脚色しています。未読の方はご注意ください。




―オズワルド.side ―

私は殺した。
実の妹を深淵へ堕とした。

「 レイシー=バスカヴィル、我が断罪の鎖を以てして、汝に裁きをくだそう」

「 兄様、早く済ませてしまって頂だい 」

迷ってはいけない。
これは、グレンの、私の業だ。

「 汝の罪…それは…アヴィスの平穏を脅かし、その禍罪の目を持って生まれ落ちたことである 」

私の妹は、鎖に縛られ深淵の闇へと呑み込まれていく。

「 兄様、――― 」

私は妹を殺した。
その数日後、妹によく似た少女が現れた。

「 アリス 」

私が名を呼ぶと嬉しそうに頬を染める。
食事を持って来たと言うと満面の笑みを浮かべる。

「 肉! 」

少女は妹の子供だ。


―レヴィ.side ―

少女はレイシーの子供。
俺が孕ませ、アヴィスで産み落とさせた。

「 実験…?」

「 そう、アヴィスを構成する全ての力を人が扱えるようになるかという実験さ 」

形なきアヴィスの核という存在に器を与えてやったなら、その器を介して核の力を行使できるのではないか、と。
レイシーはアヴィスに堕とされ罪人として拘束されるが腹の中の子供には適応されない。
子供はそのままアヴィスを母胎に生き続けるかも知れない。

俺がそんな途方もない実験内容を話すと彼女は泣きそうな顔で言った。

「 もし、アヴィスの核が自由な躯を手に入れたなら、もう、あの子はひとりぼっちじゃなくなるかしら…? 」

俺が考えた通りに子供は生まれた。
ただ、予想外だったのは片方だけがこちら側に放り出されてきたことだ。
レイシーの子供は双子だったらしい。
子供がアヴィスから出てきたのはレイシーが堕とされてから数日後のことだった。

「 レイシーはアヴィスの核には人格が存在すると言っていた 」

ならば俺はこう呼ぼう。

「アヴィスの意志」

と。

―ジャック.side ―

レヴィは言う。
「変化」が欲しかったのだ、と。

「 有限の器を核に与えることによって不変に近いバスカヴィルがどう変わっていくのかを見たかった 」

彼が何を思って私を選んだのかはわからない。

「 俺のような罰当たり者には早々に退場命令が下されるようでね…あとは君に託したい 」

私は利用する。

「 好きに使え。君の望みのために 」

再び希望を取り戻すために。

―オズワルド.side ―

「 生きていたのか 」

ジャックは久しぶりにバスカヴィルの屋敷に来た。

「 死なないよ。私は絶望していないからね。」

穏やかなジャックの声。

「 希望をなくしてしまえば、絶望だってどこにもありはしないんだよ 」

あれだけ妹を好いていた男は今、笑顔でこう言う。

「 オズワルド、一緒にレイシーを迎えに行こう 」

ジャックの差し出した手を、私は―――


PH 69話ネタバレその1

GF2月号パンドラハーツのネタバレです。ところどころ省略・脚色しています。
最新話のネタバレが盛りだくさんですので未読の方はご注意ください。



―Jack.side ―

「 レイシーは死んだ … 私が殺した 」

オズワルドの告白。彼の手にはレイシーもう片方のピアスがある。
でも、
レイシーはいない。
彼女は今度こそ永遠に私の前から消えた。


それから私は自分がどうしていたのかあまり憶えていない。
私の心の中は彼女がもういないという事実しか捉えることが出来なかった。

「まさに生ける屍だな」

そんな時だった。グレンが私を訪ねて来たのは。

「 君ならばレイシーを出せと叫んで暴れるくらいすると思っていたのに 」

グレンは拍子抜けしたと言う。

「 オズワルドは嘘をつける程器用な男ではないでしょう 」

それくらいは知っている。

「 彼の言葉で不思議な程に納得してしまったのです。彼女が…なぜ私に嘘をついたのかということに 」

知っている。私にはわかる。
彼女のことを何も知らない私にも、それくらいはわかる。

「 ずっと見ていましたから 」

―ボログレン.side ―

レイシーの言葉ならばたとえ嘘でも受け入れる。
恐しく純粋で、でも、同じくらいに歪んでいる。やはりジャックはおもしろい男だ。

「 ジャック、聞いておけ。レイシーがアヴィスに堕とされるに至ったわけを 」

「 グレ…」

「 その名はオズワルドが引き継いだ。どうせなら、以前の名の“レヴィ”で頼む 」

そうだ。こんなおもしろい人間はなかなかいない。
彼になら………

「 俺は自分の行った“実験”の成果を確かめられそうにない 」

―ジャック.side ―

グレンは話始めた。
私の知らない、レイシーとオズワルドの話を。

「 あいつはレイシーが禍罪の子として生まれてきてしまったこと自体が自分の責任だと考えている 」

「 バスカヴィルに選ばれる者は周りに不幸を呼び易い。それが当主であるグレンとなればなおさらだ 」

故にグレンとなる者の側に禍罪の子がいれば、それはグレンが作り出した歪みの一部だとみなされる。
そう、レヴィは言う。
真実かどうかはわからない。ただ歴代グレンの親族に禍罪の子がいる例は他にもある、と。
その禍罪の子たちは皆、グレンとなった親族の手によって…

「 自分で作ったものはちゃんと自分でポイしなさい、っつーことだな」

グレンは笑顔でそんなことを言う。

「 そのためにレイシーは生かされていた 」

拷問だ。
実の兄に殺されるために生きてきたレイシーにとっても。
実の妹を殺すまで、妹の成長する姿をそばで見ていなければならなかったオズワルドにとっても。

「 オズワルドは罰を求めている。だから苦しむだけとわかっていながらあれの面倒を一人で引き受けようとするんだ 」

その少女はあまりにも彼女に似ていて、私は思わず言葉を失った。
少女の名はアリス。
レイシーの子供だ。



GF2月号

GF2月号のパンドラハーツ読みました。
感想は明日詳しく書こうと思いますが、ちょこっとだけ。
アリス可愛い。オズワルド可愛い。ロッティさんも可愛いじゃないか。
そしてもう一つ。
私の中でのチャラグレンの株が上がったぞ!

それではまた明日。
おやすみなさい♪
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。